お名前: そんし
コロナ渦の映画館に行くのは命がけです。
市松模様に予約席がなっていているのですが、カップルがそんなのを守るはずもなく、前後に関しては密集状態になってしまいます。
しかもポップコーンを食べたり飲み物を飲むのにマスクははずしますから、暗がりで見えた範囲の人でマスクをしている人は皆無でした。出入りの際はさすがにほとんどマスクをしていますが。
楽しみにしていた新しい映画泥棒は少し遅刻したせいで見られませんでした。田舎のシネコンはおおらかなので上映中でも出入り自由ですから、どうしても広告が終わるあたりに入っていくことになります。
以下ネタバレがわずかに入ってますので注意してください。
「糸」は、やたら挿入歌の中島みゆきの「糸」が大音量で流されて、昔懐かしい網走番外地でこれから殴り込みに行く高倉健の歌が、その時だけステレオスピーカーから流されていたのを思い出しました。
脚本は最近の邦画としてはできのよいほうだと思いましたが、かなり長い期間の話のはずなのに、主人公達が全く老けていかないという点や、美瑛から軽トラで、思い立ったときにふいっといけるほど函館って近いのかななんてことが、全体をわかりにくくしているきらいがありました。でも今風の映画らしくテンポのよい無駄のない展開は好感が持てます。
主役級の人達をふんだんに使いながら、持て余している感はどうしても拭えませんでした。倍賞美津子や榮倉奈々や二階堂ふみを、あんなふうに使っちゃってと思いました。
またシンガポールで事業に失敗した葵を迎えに来た冴島亮太(演じていたのは高杉真宙)。このキャラがいまひとつ宙ぶらりんで少し不満が残りました。
それとひとつだけ大ひんしゅくだったのは、東日本の津波シーンの本物の映像を使ってたこと。生の惨禍跡を直接見てきて、いまだにトラウマになっている者としては血の気がサッと引いてしまい、それまでの映画の高揚感が一気に冷めていく強い不快感がありました。まだ映画館でポップコーン食べながら眺める映像ではありません。
そんし
[2020年08月24日11時11分]
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