お名前: そんし
ひさびさに映画を観てきました。
前宣伝が長かったので、ちょっと間延びした感じはありますが、かかったらぜひ観たいと思っていたので、期待して観てきました。
マリーアントワネットの時のような、庶民の知らない貴族の生活が観られるのかと思いましたが、実際には政治ドラマみたいな、どちらかというとかなり堅苦しい映画でした。
ちょっとネタバレ的なことを書きますが、側近がスパイと疑われたのをひとことの言い訳もせずに、無言でみごとに疑いを晴らすシーンは、邦画では作れない演出だと感じます。刑事コロンボの手法というとわかりやすいかも。
邦画なら断崖の上で、延々と30分くらい解説しないといけないようなシーンが、ほんの一瞬で同等の効果をだすのですから、みごとです。
ああいう映画を、ごく普通のありふれた手法のように作っているハリウッドはすごいですね。
グレースの、後の死因になったような場面もさらっと演出していましたが、実際には生涯までは描かずに、モナコの危機にグレースが、どう立ち向かったのかというワンシーンだけの映画でした。
ちょっと知的な女性に描きすぎているのは、あれはどうかなとは思いましたが。そこが一番描きたかった映画だったのでしょうけれど、それ故に、おもしろさに欠け、この手のファンであるところの女性陣の共感は得られにくいのではないかなと感じました。
歴史ファン的には、ドゴール大統領が、まるでヒットラーばりの独裁者として描かれていたのは、いかにもアメリカ史観まるだしの映画と感じないではいられませんでした。
そんし
[2014年10月25日20時08分]
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