記事タイトル:Miss B

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お名前: 広嗣   
 重篤な首の病から「死ぬ権利」を求めて先ごろ裁判所から認められたMiss Bが、
英国時間のきのう、安楽死したそうです。一方で、同じきのうは欧州人権裁判所
が別の女性に「死ぬ権利」を認めない判決を出しました。

 この女性はダイアン=プリティという女性で、天文学者のホーキング氏と同じ
く器械で電気的に合成した声でしか話せなくなっています。奇しくも共に同じ43
歳の女性の事件ですが、プリティさんは将来自分が生きる望みを失ったときに夫
が自分の望みを叶えても刑事事件として立件されないという保証を求めていまし
た。

 当たり前のことではありますが、命は大切なものです。しかし、人が自分が人
としての尊厳が保てない状況だと思ってもなお生きることを、再三者が要求する
ことができるのでしょうか。

 「人の尊厳」には個人差があることを踏まえたうえで、「尊厳死」は認めるべ
きだと考えています。それ以上に必要なのは、人が自分は人として尊重されてい
ると思える社会を築くことです。

 今の日本はそういう社会になっているでしょうか。


                                  広嗣

[2002年4月30日 2時26分54秒]

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