記事タイトル:成果と報酬

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お名前: 広嗣
 このところ社員や元社員の研究成果に対する報酬を巡って裁判になる例が増えています。

 自分の研究成果に多額の報酬が認められるのは、凡人の広嗣にとって羨ましい話です。しかし、こうした感情は別にして考えてみると、起こるべくして起こったことだと思います。

 暫く前までは一種のムラ社会で、「共同体のために」という意識は強かったし、企業のほうも、退職後も含めてそれなりのものを与えていました。しかし、昨今はいつ「リストラ」で辞めなければいけなくなるか分からない時代であり、「成果主義」に移行する企業が増えています。企業は起こりうる問題を熟慮して決めたこととは思えませんが、こうした動きが、金銭という形での満足を社員が求める動きが派生することになったのでしょう。

 先日の発光ダイオードを巡る裁判は、原告が当時「駄目社員」のレッテルを貼られ、辞める前にやっておきたかった研究が、発光ダイオードだったという事情はあるにしても、原告にとって自身の政界に対する満足感を満たすには、報酬に向かわざるを得なかったのではないでしょうか。

 こうした動きが何処まで行くかは分かりません。しかし、今の流れがそのまま続くとすれば、いずれ社長より報酬の多い「課長級社員」が現れてもおかしくありません。

[2004年02月03日01時54分]
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