記事タイトル:凶作?

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お名前: 広嗣
 このところ思い出したように暑くなりましたが、今年の冷夏は、記録的なものといえるでしょう。主食とされている米も、凶作になる危険があります。凶作になっても「自由化」で消費者には大して影響はないかもしれません。輸入を増やして不足分を補ったり、足りなければパンに切り替えるといった「自由化」もあるかもしれません。しかし、農家は大打撃を受けるでしょう。

 凶作で何故かふと1930年代初頭の凶作を思い出してしまいました。この凶作と翌年の「豊作貧乏」で東北地方の農村は、大打撃を受けています。加えて、あまり注目されていませんが、当時の日本もデフレが進行していました。以前のように食管制度で米作農家は保護されていないので、来年以降の状況によっては「歴史は繰り返す」ことになるかもしれません。

 2.26事件を起こした青年将校の決起理由の一つが、「農村の疲弊」でした。この2.26事件のカウンタークーデターで事実上政権を掌握した統制派は、「政治(家)の腐敗」を攻撃します。これに対して当時の「政治家」は反論できませんでした。何故なら、軍部の言う腐敗は、否定しようにもできない、明白な事実でした。

 1930年代後半に日本から政党政治が消え去ったのは、「政治家」の自業自得の自滅でした。翻って現在に目を転じると、自滅への道を自ら好んで歩んでいるのではないかと思いたくなる「国会議員」が目に付きます。

 今の政党政治が潰れるのも、日本にとって必要なら構わない話です。しかし、その後にくるのが、政府批判や批判と受け取られるようなことを言っただけで逮捕されたり生命の危険に晒される社会では困りますが。思ったことを中々言えないという点では既に半分そういう社会に足を突っ込んでいるのかも。


                                  広嗣

[2003年08月26日23時44分]
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