テーマ:書評】『戸籍の日本史』

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お名前: 広嗣
前回の訂正というか追加です。

現在の男子皇族について明仁上皇を書き漏らしていました。失礼しました。


ヘイさんによると13世紀以降は氏と名の間に「の」を入れなくなったということです。しかしこれは一般的な傾向なのでしょう。高校時代に「すずきのはなこ」のように名乗っている人がいました。細々と(?)残ってはいたのでしょうね。


[2025年10月24日06時18分]
お名前: ヘイ
うーむ、大昔には、苗字と名前の間に「の」が付けられておったな。
源義経や平清盛など。

これが鎌倉時代の初期まで。
北条政権になってからは付けられなくなった。
その後は付けないほうが一般的に。

例外があるのだよね。
豊臣秀吉の豊臣なんかがそう。
豊臣という苗字は天皇から頂いたものなので、正しくは豊臣の秀吉とならなければならないところ。
だけど、北条政権以降の慣例によって、「の」を付けなくなった。


[2025年10月22日21時23分]
お名前: 広嗣
戸籍と聞いて分かったような分からないような思いを抱く人の方が多いのではないでしょうか。重要な書類でありながら、「「戸籍」を「トセキ」と読むと思っていた」とインターネット上での書き込みがあるほど身近ではない書類です。

戸籍そのものの起源は古く、古代の律令制の時代に遡ります。しかしいつしか有名無実化し、姿を消します。その戸籍が明治維新で復活したわけです。作成した年の干支から「壬申戸籍」と呼ばれています。この戸籍は家制度を基本にしたものでした。即ち戸主を筆頭に家族が記載されました。ここで言う家族は現在の核家族と違い、大家族であり結婚後も家族はその戸籍に記載され、その配偶者や子も記載されました。余談ですが、結婚の法律上の用語は婚姻と言います。

天皇を日本の家長とし、臣民は天皇の赤子(セキシ)とされ、家族はその縮小版であったわけです。

敗戦後に家制度が廃止されたとされていますが、戸籍は家制度の残滓であり、人々の意識に残っています。

天皇だけでなく皇族は戸籍には記載されず、皇統譜と呼ばれる書類に記載されます。これも家制度の残滓と言えます。皇族が何らかの理由で皇族の身分を失うと、戸籍に記載されることになります。敗戦後に11宮家が皇籍を離脱しましたが、言い換えると、昭和天皇と弟の一族だけが残ったわけです。

皇族は結婚を機に(?)宮家を興しますが、宮家の名前は、我々の氏または名字と違います。上記の集団皇籍離脱後にそれまでの宮家の名前から宮を取っただけの氏を創設していることからも誤解を生じているようです。

戸籍と並行して住民基本台帳が存在します。戸籍はあくまでも戸籍簿(原本)を管理する役所の所在地に存在する本籍地が記載されますが、住民基本台帳は現住所を記載する書類です。余談ですが、本籍地は日本国内ならどこにでも設定できます。所謂北方領土や竹島、尖閣諸島にも制度上は可能となります。余談ついでに書くと、東京都千代田区千代田1番に本籍地を置いている人が3000人くらいいるそうです。ここは何かというと、皇居の住所です。

これに加えて近年は「マイナンバー」と通称される制度が作られています。制度の目的の是非は兎も角としてマイナンバー制度は個々人が記載される制度です。多様化する家族の下では賛否は兎も角としてこのマイナンバーが戸籍に変わって国民登録の制度として使えるはずです。

戸籍の廃止については「日本国民の崩壊」というようなことを言って反対する守旧派がいるようです。日本国民の法律上の定義は国籍法によりますが、その目に見える形が現状では戸籍ということになるでしょう。その戸籍がなくなると日本国民が崩壊するというのなら、日本国民は薄っぺらい存在で、別の機会に書いた選択的夫婦別姓ともつながる考えで、選択的夫婦別姓に反対する人が言う「家族の絆」も同じく薄っぺらい存在でしかないことを示しています。

表題に「書評」と入れながら書評になっていない点は置くとして、最近SNS上で見掛ける言葉に「帰化人」または「反日帰化人」があります。要するに大韓民国や中華人民共和国から日本に帰化した「似非日本人」ということのようです。多くは自分の気に入らないことを言う人に対する攻撃に使われています。

「帰化人」が自分と相容れない思想の人に対する攻撃に使われていることもさることながら、田舎で良く見られる「よそ者」に対する態度と共通するものがあると考えます。「よそ者」とは同じムラで連帯できない者と位置づけられていますが、「帰化人」も出自はどこであれ同じ日本人の筈ですが、同じく連帯できない存在というわけです。

戸籍制度は家制度の残滓ですが、その究極の形が皇族です。天皇を「家長」とする一族を形成し、男系の男子しか継承できません。結婚すると男子皇族は皇族に残りますが、女子皇族は否応なく皇籍を離れなければなりません。しかし男子皇族は徳仁天皇を除いて現在3人(常陸宮正仁、秋篠宮文仁、秋篠宮悠仁)しかいません。このうち常陸宮正仁は89才と高齢です。人の寿命は分かりませんが、制度としては尻に着いた火が体中に回り始めているわけです。

「男系男子」にこだわることは、天皇制に反対する人が労せずして理想を実現できるように手を貸しているようなものかも知れません。


[2025年10月22日03時46分]
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