お名前: 四角五角
東野圭吾原作「麒麟の翼」を観てきました。
日本橋の翼のある麒麟像の下で一人のサラリーマンが死んだ。緊急配備で不審者が職質を拒否し、逃亡し。そして、トラックにひかれて昏睡状態となった。刺された場所からわざわざ移動して麒麟像の下で力尽きた男の行動に疑問を感じた刑事・加賀は捜査を始める。加賀の捜査で死んだ男は人形町で七福神巡りをしていることが分かる。殺された男の不可解な行動の背景に何があるのか?
最近、本当に東野圭吾原作の映画化が多いですね。そして、映画の出来も良いから次々と作られます。
この作品は最初の被害者が派遣労働者で、物語の半分は彼を取り巻く格差社会への警鐘。後半の半分は3組の父と子の物語。バランス良く出来ていて、推理物という感じが無いですね。何というか、ヒューマンドラマ色が濃いです。
ネタバレにならない範囲で言うと、事件自体は犯人が事件を隠蔽しようとして画策したのではなく、偶然が呼んだミステリーともいうのでしょうかね。一見なんでもない役が事件の根本、原因となっています。
ただ、何を言えば日本橋は麒麟の像の下で死ぬ必要は無かった気がします。麒麟像の下というのが一種のダイイングメッセージになっているんですが、作中に出てきたある物を握らせてたまま死んでいても良かったでは…。ちょっと「麒麟の翼」というタイトルに拘りすぎた気もします。
印象的なのは看護師さんの台詞。刑事に向かって
「貴方が接しているのは死体であって死ではない。元気な時にした約束が死を目前とした人の本心だと思うの?死に直面した時、人は心から余計な物をとりさり、本当の思いが出てくる」
正確ではないけれど、こんな感じの台詞でしたが、妙に重かったです。
キャストは主人公の刑事は阿部寛、不器用な父親を中井貴一と実力派の二人がメインを取っているからまず安定感があり、脇役も鶴見辰吾を初めとした役者がいてこちらも安定感あり。
評価
☆×1>料金分の価値はあり
[2012年02月07日18時32分]
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