お名前: 四角五角
大阪が舞台の「プリンセス・トヨトミ」を観てきました。
舞台は大阪。東京は会計検査院から3人の調査員が派遣されてくる。仕事は交付された税金が適正に使われているかを調査する為。3人のリーダー松平は厳正なる調査を行うが社団法人OJOの存在に疑問を持つ。さらなる調査を進めていくと、OJOの地下にあったのは大阪国議事堂。そこで告げられた事実は自分達は秀吉の末裔を守る為の組織で、大阪国は明治政府に公式ではないが正式に独立国として認められているという事だった。
想像外の事実に驚く松平。果たして調査員・松平はこの事実をどう受け止め、どうするのか?大阪国の運命は??
設定はある意味荒唐無稽。秀吉の末裔が生き延びたという話はよくあるが、それを大阪という地域を独立国とするまで持って行った発想は面白いですね。また、大阪の人間が秀吉の末裔を匿う理由が「なんや、かわいそうやな〜」という心情だけ。もともと秀吉は大阪の人情を捉えていた人だし、大阪なら「そんな理由もありか」と思えてしまいます。
配役は調査員に堤真一。大阪国総理大臣に中井貴一。実に大河ドラマ「武田信玄」いらいの両者の共演です。幾つかあるシーンの中で二人の大阪府庁でのシーンは良かったですね。
この作品では大阪の男は大阪国の存在を知らされる時、2つのことを覚悟させられる。それは大阪国の男として豊臣の末裔を守ること。そして、父親の命の最後が近い事を。そんな父親と自分の二人だけの最後の時に聞く言葉だから息子は荒唐無稽な言葉を信じ、父親から託された思いを引き継ぐ。
大阪の人間はこうした思いを受け継いできた。この思いを何よりも貴重なものとして。
なんか、熱いものを感じました。この設定は荒唐無稽ですが、父と息子というのはどこかでこのようなことを感じながら生きている気がします。
全体として面白い話で良かったのですが、「プリンセス」という設定がなんだかまるで豊臣の末裔は歴代女性ばかりという感じがして余計なかなという気がします。
あと、その末裔であるプリンセス自身は自分の正体を知らない。この設定自体はなんとなく私は好きなんですが、ずっと事実を隠し続ける事が出来るのだだろうか?という疑問が浮かびました。先々プリンセスの伴侶はどうなるのだろうとかね?
評価
☆×1>料金分の価値はあり
[2011年06月22日19時20分]
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お名前: 四角五角
原作は読んだことがないので比較は出来ませんが、お話として良くまとまっていたと思います。ちょっと時間経過が早いかな?という気はします。それと、時間は経過しているのに出てくる一部登場人物はいっこうに老けないというのも違和感を感じます。このせいでチャプラと母親が最後に串刺しにされて崖から落とされるシーンは母子というよりも恋人という感じなってしまいました。
キャストですが登場人物の年代によって声優を変えている事には好感をもてました。一応成人してからの声はシッダルタは吉岡秀隆。チャプラは堺雅人。チャプラの母親&ナレーションは吉永小百合。名前を見るとそうそうたるものです。
私の感想で言えば堺雅人氏は抜群に上手かったです。シッダルタの父親役の観世清和も上手でしたね。エンディングロールを見るまで本職の島田敏氏と思っていました。
逆に吉岡秀隆氏は内向的なキャラという点では声もイメージもあっているのでしょうが、演じ方が少し…。棒読みとは言いませんが、台詞を言っているといいよりはナレーションを読んでいるという感じ。吉永小百合氏も同じ。どうも絵の表情と声のテンションが少し合っていない感じがしました。
他は声優をメインにしている人が多かったのでそこらへんは安心して見ることが出来ましたね。
一応3部作の第1作目らしく、この後も続編を予定しているようです。
興味はありますが、果たして興行的に成功するかどうかは微妙ですね。個人的には観たいと思います。それよりも原作である「ブッダ」の方を読んでみたくなりました。
評価
☆×1>料金分の価値はあり
[2011年06月22日19時00分]
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お名前: 四角五角
西田敏行主演「星守る犬」を観てきました。
物語は、リストラで職を無くし、家族からも捨てられた中年男が愛犬を車に乗せて北海道まで旅をし、死ぬというロードムービーです。
久々の西田敏行氏の主演作品。予告編だけで泣けしてしまう私は本編を観るのに少し躊躇いましたが、「久々に映画で泣いてみよう!」と思って観ました。
予想よりも号泣度は低かったですが、それでも犬の健気な姿を観て、悲しげなあの鳴き声を聞くと涙腺が開きます。
映画の流れは、身元不明の男性の死体と一緒に犬の死体が発見され、その遺体に興味を持った役所の人間がわずかに残った手がかりから足跡を辿るというもの。最終的には身元は判明しないのですが、この男性の足跡を辿ることによって他者とは極力関わりを持とうとしないもう一人の主人公・奥津の心に変化を及ぼしてエンディング。
正直言えば、西田敏行演じる中年男性に対しては何ら救いがない物語。死に際して犬のハッピーに「死にたくない」と漏らす姿は哀れでした。これで終わっていれば後味の悪い作品。しかし、奥津という青年の閉ざされた心が再び開かれたことが救いです。
というか、この映画は奥津という青年の心の成長を描いたロードムービーなんでしょうね。
西田敏行の演技は安定していて良かったです。意外だったのは奥津役の玉山鉄二。私のイメージでは割とあくの強い役者なんですが、今回演じた役は個性というものが非常に薄い役。今までの役と違う役を上手く演じていましたね。偉そうに言うと演技の幅が広がったと言えるかもしれません。
他にも榎本加世子に中村獅童、温水洋一、余貴美子等と芸達者な人ばかりで派手さはないけれど堅実な配役陣でしたね。
全体として文句は無いのですが、私ならこうするというシーンが一つ。石狩の喫茶店に愛犬ハッピーを託すシーン。置いて行かれるハッピーの鳴き声に負けて車から降りて再び連れて行くのですが、私ならハッピーの鳴き声を背に車を走らせます。そして、何としてついて行こうとして繋がれた鎖を(もしくは杭)を引きちぎって走り去る車を追いかける。バックミラーを見ると懸命に走ってくるハッピーの姿。その姿に涙しながら車を止めて再びハッピーと供に旅をする。
こうした方が私の涙腺は開くでしょう(T_T)
ともかく、犬好きな人には泣ける映画です。
評価
☆×2>余韻に浸れます
[2011年06月22日18時56分]
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