お名前: そんし
「岳」良かったみたいですね。見てみたいけれど、「剣岳」のときほどのときめきが無いのでまだ見てません。テーマの中に遭難があるからかも。
山歩きをしていると、ヘリにつり下げられて人が運ばれるシーンなど、何度も見ていますからね。翌日の新聞に、その人が滑落死していたなんてのを読むと、ため息が出てきてしまうので、思い出してしまうようなリアルな映画は見たくないという気持ちがあるからかもしれません。
市毛良枝は以前から中高年登山家としてかなり知られていた人なんですよね。小栗旬も映画の撮影のため二年くらい山歩きして鍛えたのだとか。なんか、中高年登山家狙いの、まじめなキャスティングって感じがします。
とにかく最近の中高年登山者は、以前なら大ベテランしか行かないような冬の北アルプスなんかでも、ガンガン行ってしまいますので、ニセモノなどすぐに見破られてしまいますから、そのへんの岩場っぽい場所で撮影してごまかす、などという中途半端な映画は作れません。
中高年登山者の集うフォーラムを読んでも、ほとんどのシーンの一瞬出てきた風景も、撮影している足場まで的確に指摘できるほどですからね。しかもそのほとんどが、本物の風景であることを証言していますから、山の経験が全く無いようないいかげんな俳優には演じきれませんね。
そんし
[2011年05月28日12時44分]
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お名前: 四角五角
小栗旬主演「岳」を観てきました。
物語は、山岳救助ボランティアとして北アルプス山中に住む登山家・島崎三歩が出会う人々と、遭遇する山の事故を通して山の厳しさと美しさ、新人山岳救助隊隊員・椎名久美の成長を紹介する山岳映画です。
作中で紹介されるドラマは父子家族の山中における死の別れ。救助途中で救助対象者の死の遭遇。猛吹雪かでの絶望的な救助からの生還。
人物設定は山岳救助隊隊長だった亡き父親を持ち、山で親友を亡くした主人公。同じく同隊員を亡き父親に持つヒロイン。
定番中の定番と言えてしまうほどの設定!でも、この手のものは変にひねるよりもこちらの方が納得できて良いかもしれませんね。でも、「良い」と思える為には出演者の実力が大事になってきます。
で、主人公の島崎三歩を演じたのは若手実力派の小栗旬。ヒロインは長澤まさみ。脇を山荘の女将・市毛良枝に山岳救助隊隊長・佐々木蔵ノ介、ボランティア救助ヘリのパイロット・渡部篤郎となかなかの俳優を揃えていて演技者の実力差による強制クールダウンも無く良かったです。
そして、山岳映画の大事な要素である山岳風景!!「剣岳ー点の記ー」には及びませんがそれでも山の美しさ、厳しさを十分に味わせてくれます。
結構ショッキングだったのは足場の悪い場所で死亡した遭難者をフォールと言って下に投げ落とすシーン。おそらく現実でも同じ行為をするのでしょう。一応、顔に傷か付かないようにマスクやヘルメットをさせますが、死体の損傷はものすごいでしょうね。でも、多重遭難や、生きている人のリスクを減らす為には仕方のない事なんでしょう。
山は厳しいです。でも、ああいう風景を見ると冬山の厳しい山は無理でも、山頂は無理でも行ってみたくなりますね。
評価
☆×2>余韻に浸れます
[2011年05月23日19時55分]
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お名前: 四角五角
豪華な俳優陣でキャスティングされた3Dアニメーション映画「豆腐小僧」を観てきました。
物語は、人を怖らがせる事が出来ない妖怪・豆腐小僧は父親である見越し入道に激しく叱咤され、無き母親を求めて達磨を供に飛び出してしまう。そこを狸に騙されお堂に封印されてしまった。
お堂に閉じこめられて200年。開発で封印されたお堂が壊され、豆腐小僧達が眼にした世界はまったく見知らぬ、妖怪がいない世界だった。豆腐小僧はそんな世界にあってもまだ母親を捜す。そんな時、自分に気が付いてくれた一人の少女と行動を供にするのだが…。
ともかくこの映画最大の目玉は豪華な俳優陣によるキャスティング!!
主人公の豆腐小僧に深田恭子。お目付役の達磨に武田鉄矢。見越し入道は松平健。敵役である狸のお頭に宮迫博之。敵か味方か分からない仕事熱心な死に神は大泉洋。他にも小池徹平に壇れい、はるな愛が名を連ねる。本職の声優もヒロイン?アイに平野綾。 ろくろ首に矢島晶子としっかりしている。
何より驚いたのは原作は京極夏彦!こんな可愛い物語を書ける作家だったんですね。
正直、深田恭子に対して期待はしていなかったです。でも、観てみるとあらまびっくり上手です。今回が最初のアフレコですから実力を語るにはまだあれですが、今作品に関する限り違和感はないです。ちょうどサザエさんのタラちゃんとちびまる子ちゃんのまる子を足して二で割ったような口調がお見事でした。
他に武田鉄矢に松平健もベテラン大御所俳優らしく上手でした。観ていてこの作品は「先に声を吹き込んで、それに絵をあてたのか?」と思ったほどです。
さて、内容です。分類で行けば母恋系冒険活劇といえばそうなるのかもしれないけれど、主人公の豆腐小僧は唯豆腐を持った子供の妖怪。なんの力もないから状況に振り回されるだけなんですが、どうにも愛くるしいキャラデザインと声が物語の主人公であることを保持してました。
むしろこの作品はありがちな内容ですが、自然に対する畏敬の念を無くした人間に対する警告が主ですね。いぜん、テレビで水木しげる氏が言ってましたね「子供が妖怪を信じない、怖がらない。これが自然に対する尊敬心をなくした」と。
ラストに天候を操る機械が登場します。しかし、この機械を使った台風対策は失敗するのですが、ここら辺はいまの原発騒動にも通じる気がします。
人の文明は自然に対する挑戦がその根源にあると思います。しかし、挑戦の行き着く先が自然に対する畏敬の念を薄めてしまった結果、先人の教えを無視した開発が震災の規模を大きくしてしまったようにも思えます。
今回もう一つ印象的だったのは、水木しげる作品で有名な妖怪がほとんど出ていないということ。メジャーなところではろくろ首に猫又くらいですかね。これはこれで新鮮でした。
ともかく、絵も可愛くユーモラス。それでいて社会風刺もしていて子供から大人まで楽しめる良作です。
評価
☆×2>余韻に浸れます
[2011年05月23日19時52分]
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