テーマ:映画】「グラントリノ」

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お名前: 四角五角
クリント・イーストウッド監督主演「グラントリノ」を観てきました。

 内容は、朝鮮戦争を経験しデトロイトでフォードの自動車組み立て工として生きてきた頑固な男は妻に先立たれ。その葬儀においても携帯でメールを打ち、露出も高い服を着る孫娘に眉をひそめる。ともかく、家族ともうまくいかなければ近所に住んできたアジア系の住民ともそりが合わない。老犬と相手にビールを飲むだけの毎日。そんな毎日に変化が起きたのは自分の愛車グラントリノを盗もうとした隣家の息子とその姉との出会いだった。車を盗んだ謝罪をしたいと一週間働かせてくれと言う。仕方なしに近所の壊れた家の修繕をさせる。すると、お礼の品が家に届く。パーティにも呼ばれる。初めは不満げだった主人公もだんだん彼らと接する内に、彼らとの付き合いが楽しくなってきている自分を発見する。しかし、悲劇は訪れる。若い友人となった隣家の少年は、同族の若い衆からイジメを受けていた。それを知った主人公は不良グループの一人に脅しをかける。しかし、この脅しが逆効果となり少年の姉が暴行を受ける羽目に…。復讐を誓う少年。しかし、自分の行為が悲劇を招いた事に苦悩し、復讐は彼らの為にならないと苦悩する。そして、彼が出した結論は…。

 イーストウッドは良いですね。この映画は今のアメリカを表しています。嘗て自動車産業で栄えたデトロイトは斜陽の町となり、多少なりとも裕福な白人達はよそへ引っ越し、代わりにアジア系などが移り住んでくる。そんなを町を舞台にした脚本を選んでメガホンを撮るとは社会派ですね。

 頑固な老人が隣人との、生き方に迷った若者との付き合いを通して頑なだった心が徐々に開かれる。ありがちな設定なんですが、この映画の何が良いかって大人のが若者に生きる指標を示していると言う事。良い悪いではなく大人が子供に生きる姿を示している。あああ、大人はこうではなくては!と自省してしまいます。皮肉な見方をすると自分の子供と築く事が出来なかった親子関係の代償行為とも言えるけれど…。
 あと、これは仕方ないけれど主人公と不和の人間は皆日本車に乗っています(^^;)

 頑固一徹の男を演じさせたらクリント・イーストウッドしかいないでしょうね。彼の演技力は言わずもがなですが、彼と交流を持つモン族。みんな本当にモン族の人で、映画というより演技者として初心者ばかり。モン族、恐るべし…。

 イーストウッドは正直ダーティハリー・シリーズの頃はそれほど好きではありませんでした。でも「ハートブレイクブリッジ」や「許されざる者」あたりから妙に好きになっています。老境に入っての彼の渋さが良いです。

 最後にイーストウッドがエンディングソング一小節を歌います。渋いな〜。グラントリノという車、乗りたいな〜。

評価
☆×4>名作!!
[2009年06月04日20時24分]
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