お名前: そんし
ええと、CGにあんなにお金がかかっていそうな「地球が静止する日」をボロクソに書いた直後に非常に書きにくいのですが、いかにも、ちょちょっと作ってしまったような「ブロークン」をほめてしまうことにします。
この映画の場合、ネタバレしないと評価も書きにくいので、勘弁してもらうとして、簡単に書くと、鏡の向こうの世界から、自分を殺しに来る自分のミラーにおびえるミステリー映画です。
特殊撮影やCG全盛の時代に、ヒッチコック映画みたいなオーソドックスな作りの映画で、鏡から出てくるシーンでさえ、見えない場所で鏡が割れる音がするという「想像にお任せ」なのが、何とも古風な作りでいいです。
どんでん返しもちゃんと用意してあって、しかもミステリーにつきもののキーワードも、おばあさんと、愛車のチェロキーというのが実に楽しい。
この手の映画ファンは、キーワード探しも楽しみのひとつにしていて、何気ないシーンが実はかなり重要な場面だったことがあとでわかったり、時には気づかないまま映画が終わってしまって悔しがったりするものです。
ストーリーとは直接関係がないのですが、主人公が地下鉄に乗って、何気なく周囲を見渡すシーンに、シートに座ったおばあさんがいて、やがて勤務先の病院についた主人公が通り過ぎる背景にも、入院してベットに横たわっているおばあさんがでていましたが、私にはどうしても同一人物に見えました。
時系列的に同じ人物であってはおかしいのですが、あとからわかってくるストーリーでは、充分あり得ることになるわけで、もしかしたら、監督の遊び心なのかなと感じました。
やがて、もうひとりの地下鉄のおばあさんが、重要な場面にでてくることになるのですが、ああ、もしかしたら、気づいた人だけにわかるように、遊び心で、3人を同じ俳優が演じているんじゃないかなと感じました。
よーく考えないと、映画が終わってもストーリーがよくわからないという、複雑な作りの映画ですが、映画館の外に出てから、「ああ、自家用車を持っているのに、なんで地下鉄に乗って勤務先に行ったのかわからなかったけれど、そういう意味か」と気づいたりするわけです。
「ああ、額の傷は事故の傷じゃなかったのか」「一時的に事故直前の記憶を失っていたということは、そういうことか」なんていろいろと気づいておもしろがるわけです。
考えながら観ないとストーリーもわからなくなるという映画は嫌いじゃないので、あくまでも私の偏った評価ですが、かなり点数の高い映画でした。
ただひとつだけどうしてもストーリー矛盾が解けないままになっているのは、何で結果的に仲間だった事になるはずの恋人が、敵のように襲ってきたのかなという点です。
襲ってきたのではなく、襲われると勘違いして逃げたのだ、と考えれば矛盾しませんけれどね。
などなど、もっとネタバレしないかぎり、意味不明な独り言をつぶやいて、評価終了。
そんし
[2009年01月13日22時35分]
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