テーマ:映画】「憑神」

書き込み欄へ テーマ一覧に戻る
お名前: 四角五角
 「憑神」を観てきました。

 舞台は幕末の江戸。主人公は婿養子先から配下与力同士のケンカを止める事が出来なかった事を咎められ離縁され、家督を継いだ兄の家の居候となり日々を鬱屈して暮らしていた。そんなある日、学友で出世した榎本武揚と出会う。なじみのそば屋の親父に勧められミマクリ神社へ詣でようとするが、酔った足がもつれて河原に落ちる。しかし、落ちたそばには三巡神社と書かれた古びたお社があり、これをミマクリ神社と思い柏手を打ってしまう。すると御利益を祈ったはずが主人公の元には貧乏神、疫病神そして死神がやってきてしまう。この時から主人子の運命は大きく変化していくのであった。

 主役を今人気の俳優・妻夫木聡が演じているこの作品。「どろろ」に次いで2作目の時代劇主演です。が、なんでしょうね。最初から違和感があり、最後までその違和感が拭えないまま終わりました。なにに違和感を感じるのか?まずは台詞回し。共演していた佐藤隆太もそうですが全然時代劇風ではないということ。語尾や口調をそれなりに変えてはいるのでしょうが、それが不自然なんです。それに伴って着物を着た立ち振る舞いもぎこちない。最後に家康の鎧を着た姿はなんとも似合わない、まるでだぶだぶの服を着た子供のようで畏怖堂々という表現とはほど遠いものでした。
 共演していた西田敏行はさすがに時代劇慣れしていて上手でした。だからこそ若手二人の時代劇での演技の稚拙さが目立ってしまったように思えます。同じ若手でも主人公の兄の役だった佐々木蔵之助の演技は二人に比べて上手でしたね。

 展開として最初に西田敏行演じる貧乏神との掛け合いで観衆の意識を映画に集中させる事に成功ししますが、その後に出てくる疫病神・赤井英和ですこし興を削がれます。最後の死神を演じた子役の森迫永依は若手二人の演技に比べて上手だったんじゃないかな。多少たどたどしい台詞回しだったけれどそこは子供なので(^_^;)

 演出として貧乏神を福々しく、疫病神を筋骨逞しく、死神が幼い女の子というのは面白かったですね。なんとなく納得させるものがありました。

 出来としてはまずまず面白い映画でしたが、そう思えるのはひとえに西田敏行と香川照之、佐々木蔵ノ助の功績。残念ながら主演妻夫木聡のうじうじした演技は時代劇には合わない。最後に人生の最終決断をした姿でさえ軟弱君としか見えないのは哀れです。すくなくとも今現在の彼の演技力ではそう言われても仕方ないかも。

 評価
☆×1>料金分の価値はあり
[2007年07月25日23時38分]
このテーマについての発言をどうぞ。(管理の都合上書き込み時のIP情報を内部保存しております)
氏名 削除コード
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。