テーマ:映画】「時をかける少女「世界最速のインディアン」「それでもボクはやっていない

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お名前: 四角五角
久々の周防監督作品「それでも、僕はやっていない」を観てきました。

 内容は単純で満員電車で置換と間違われた男性が冤罪を証明する為に友人や冤罪で苦しんでいる仲間、弁護士と共に法廷で戦うというものです。

 観ていて背筋が寒くなるのは、この映画の裁判が痴漢であること。痴漢冤罪事件はテレビでみる法廷物と違い、より身近な事件なので他人事とは思えない感がありました。そして、何よりも背筋が寒くなったのは法律は自分を守ってくれない。法律に正義はないということ。この作品では裁判官の実情を説明したりしてましたが、詰まるところ裁判官も官僚で検事や警察の味方であるという事。官僚サイドから見た無罪判決は敗北であり裁判官を含む司法機関の屈辱であるということなのだ。刑事裁判の鉄則である「疑わしきは罰せず」は形骸化し、「推定無罪」ではなく「疑わしきは罰せよ」「推定有罪」という考え方が専らなのである。裁判官が被害者側の証言の矛盾を追及するよりも容疑者側の証言の矛盾を追及することを重視し、容疑者に騙されまいと一段上の高見から見下し、真実を明らかにしようとしない。如何に有罪にするかのみを考える。全部がそうではないとは思うが、こうした姿勢が裁判官の平均的な姿勢なんでしょう。

 何を言ってもきりがないけれど、現行の裁判制度に不信感を感じさせるに十分な作品でした。だから裁判員制度が導入される訳なんだけれど、やはり不安が残ります。

 俳優陣ですが、周防組というものなのか弁護士役に役所広司。ちょい役ながらも主人公の住むアパートの管理人に竹中直人。竹中直人は別としても役所広司の冤罪事件に取り組む元裁判官あがりの弁護士役には迫力がありました。それと、よかったのが序盤の裁判進行の説明役を務めた詐欺師役の本田博太郎は実に怪しげで良かったです。痴漢冤罪と戦う主人公を加瀬亮は派手さはないですが、だからこそ作品にリアルさが加わってました。主人公の友人役の山本耕史は観ているこちら側の代弁者的な存在で好演。母親役のもたいさんも良かったです。派手さはないけれど隙のないキャストでしたね。


評価
☆×2>余韻に浸れます
[2007年03月13日01時16分]
お名前: 四角五角
 「世界最速のインディアン」

 アンソニー・ホプキンス主演の実在の人物を映画化した「世界最速のインディアン」を観てきました。
 時代は1960年代。主人公バート・マンローはニュージランドの片田舎に住むスピード狂の爺様だった。家には愛車インディアンがあるだけ。彼はただひたすら最速を求めて愛車を改造していた。しかし、寄る年波には勝てず心臓を患ってしまう。そこで主人公は生涯の希望であるアメリカのボンデビルで世界最速にチャレンジすることを決意する。自宅を担保にし、近所や同好の士の助けもあってアメリカ遠征の資金が出来る。アメリカに渡っても様々な人の助けを得て念願の地ボンデビルに到着する。しかし、事前に参加申し込みをしていなかった主人公は走る事が出来ない。果たしてバート・マンローは走る事が出来るのか?

 いや〜、色んな意味で感動した映画です。まずアンソニー・ホプキンス。ハンニバルの残虐なイメージが強い彼がこの素朴で陽気な好々爺をどのように演じるのかと思ったのですが、まったく見事に好々爺でした!さすがサーの称号を持っている俳優です。次にこの映画が実話である事。多少の脚色はあると思いますが、それでもすごい。齢60を超えて夢を果たしに遙かな地へ旅するその姿に感動を覚えます。そして、ネタバレになりますが彼は世界最速の男になる夢を果たします。まったくもって実話とも思えない話しです。おまけに彼が参加したカテゴリーでは未だにこの記録が抜かれていないというから更に驚きです。さらにさらに驚いたのは彼の愛車インディアンのノーマル性能は時速80kmだということ。それを何十年もかけて、一人コツコツと改造して、自前で部品を作り世界最速のマシンに仕上げたのだからもう驚き以外の何ものでもないです。
 
 この作品のスポンサー探しが難航したなんて不思議でならない。私が金持ちなら迷わずに出資しますね。

 見終わって、実に清々しい気分と羨ましい気分になる作品でした。
 評価
  ☆×3>感動!
[2007年03月13日01時12分]
お名前: 四角五角
 昔懐かしの「時をかける少女」を観てきました。

 内容は、ひょんな事でタイムリープ能力を手に入れた少女がこの力を使って今を自分の都合の良い今にするために時間を飛ぶ。しかし、過去を変えた事によって今に微妙な悪い変化が起きる。それをなおす為にまた力を使う。そんな事を繰り返すうちに取り返しのつかない今を迎えてしまった。親友二人が乗った自転車のブレーキが壊れて今にも電車が来る踏切に飛び込もうとする。だが、タイムリープ能力は使えない。最悪の悲劇をさける事は出来るのか?この力は何故彼女に?

 約20年前に原田知世主演で作られた筒井康隆原作の「時をかける少女」の続編です。だから、この作品の舞台も前作の20年後で前作の主人公も今作主人公の叔母として、良き相談相手として上野博物館の学芸員として登場します。
 原作者も絶賛した作品で去年の国内での色んな賞を受賞した良作です。確かに最近のアニメでは原作付きとはいえ出来の良い作品と感じました。キャラクター原案も実力派で流行の庵野氏ですし。物語もリアルでテンポが良く、確かにタイムリープ能力を手にれたらああいう行動をとるでしょうね。いや、あまりに即物的な能力行使で主人公の脳天気さが現実離れしているかな?私ならもっと実のある使い方をしますが。例えばロト6の……。

 確かこの作品は去年の夏がロードショウだったのですが、宣伝力や配給会社の力なのかそれほど注目されず公開館も少なかったですが、正直「ゲド戦記」よりも遙かに面白く出来の良い作品だと思います。ただ、前作から20年後の世界という設定なのだから主人公の叔母役の声は原田知世が演じた方がファンとしては面白かったと思う。

 元気いっぱいな主人公の姿を見て、心ときめく瞬間を過ごす事が出来ました。

 評価
☆×2>余韻に浸れます

[2007年03月13日01時07分]
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